パートナーセールスは、他社との協力を通じて自社の製品やサービスを拡販するという重要な役割を担っています。
この分野でのキャリアは多くの可能性を秘めており、未経験から始めたとしても、多様な成長の機会があります。
今回は、パートナーセールスのキャリアパスについて解説し、そのステップアップの道筋を具体的に紹介します。
パートナーセールスのキャリアスタート
パートナーセールスのキャリアは、未経験者の場合、まずはトップパートナー以外の企業を担当するパートナーセールスの役割を担うことが多いです。
また、パートナーセールスの前にセールス(フィールドセールスやカスタマーサクセス)を経験することもおすすめです。
セールス経験を通じて自社サービス提案の基礎的なセールススキルや顧客とのコミュニケーション能力を高めることが、パートナーセールスでの成功につながるためです。
この段階では、パートナー企業との関係構築や、協力して売上を拡大するための基礎的なスキルを学びます。
- 基本スキルの習得
- パートナー企業とのコミュニケーション能力。
- 自社製品やサービスの理解と、パートナー企業への提案方法。
- パートナーのニーズを理解し、相互にメリットのある関係を築くこと。
未経験からのスタートでも、「パートナー様のために」という視点を大事に、しっかりとパートナーと向き合っていくことで、小さな成功体験を積み重ねていくことができるかと思います。
そのような小さな成功体験を継続させていくことで、次のステップへとつなげることができます。
新卒や未経験の方は、とにかく「パートナー様の課題」に向き合ってください。課題に向き合い、一緒になんとか解決しようと動いてくれる姿勢がパートナーさんの心を動かします!
ステップアップの道筋
パートナーセールスでの経験を積むと、キャリアパスが一気に広がるでしょう。
理由としては、パートナーセールスはパートナーとの共催セミナーやメルマガコンテンツの配信等によるマーケティング能力、パートナー様との共同での商品開発や大きなビジネススキームを組み立てるなどの事業開発能力、パートナーの営業メンバーの擬似マネジメントによるマネジメント能力など、さまざまなスキルが身に付くためです。
- シニアパートナーセールス(パートナーセールス・スペシャリスト)
- より大規模なパートナー企業を担当し、複雑な案件や長期的なプロジェクトをリードするポジションです。
- シニアレベルでは、パートナー企業のビジネス戦略を深く理解し、共に成長するための戦略的な提案が求められます。
- 大手企業ですと、スペシャリスト職能に当たるポジションです。
- パートナーセールスマネージャー
- チームを率い、複数のパートナーセールス担当者のマネジメント・イネーブルメントを行う役割です。
- チーム全体の目標達成に向けた計画を立て、パートナー関係を広げるための戦略を策定します。
- ゆくゆくはパートナーセールス部門の部長として、パートナーシップ全体の戦略立案や会社全体のビジネス戦略と連携したパートナーシップの最大化を図るような役割を担います。
- セールスマネージャー
- 主にSMBやMID(Mid-Market)の企業の新規アカウントセールスを行うチームのマネージャーポジションです。
- 主にチーム全体の目標達成に向けた戦略を立てたり、メンバーのマネジメント・イネーブルメントを行う役割です。
- パートナーセールスでのパートナー企業との戦略を立ててきた経験やパートナー企業の営業メンバーの擬似マネジメント、パートナーの営業マンの育成経験などが主に活かせます。
- エンタープライズセールス
- 大手企業の新規アカウントセールスを行う役割です。
- パートナーセールスとエンタープライズセールスは似たところが非常に多い職種です。
- パートナーセールスのパートナーという第三者を巻き込んでいく業務は、まさにエンタープライズセールスの複数関係部署を巻き込んで契約に向けて進めて業務と類似しているため、エンタープライズセールスにおいても活かせるところが多いです。
他にも、マーケティングやカスタマーサクセスマネージャー、インサイドセールスマネージャー、さらにはBizDev(事業開発)など、さまざまなキャリアの選択肢が広がるでしょう。
パートナーセールスのスキルアップ方法
パートナーセールスのキャリアを進めるためには、以下のスキルを磨くことが重要です。
- コミュニケーション能力
- パートナー企業のニーズを正確に理解し、適切に提案する力が求められます。相手の立場に立って考えることができる力が、信頼関係の構築につながります。
- パートナー企業のニーズを正確に理解し、適切に提案する力が求められます。相手の立場に立って考えることができる力が、信頼関係の構築につながります。
- 観察力と共感力
- パートナー企業およびパートナーの営業マンの小さな変化に気づく観察力は非常に重要です。また、その変化に気づき、共感する能力が高いとパートナーさんとの距離も一気に近づけることができます。
- パートナー企業およびパートナーの営業マンの小さな変化に気づく観察力は非常に重要です。また、その変化に気づき、共感する能力が高いとパートナーさんとの距離も一気に近づけることができます。
- 交渉力と問題解決能力
- パートナー企業との交渉や、課題に直面したときの解決策を導く力も重要です。お互いの利益を考慮し、ウィンウィンの関係を維持するための交渉力が求められます。
- パートナー企業との交渉や、課題に直面したときの解決策を導く力も重要です。お互いの利益を考慮し、ウィンウィンの関係を維持するための交渉力が求められます。
- ビジネス戦略の理解
- 自社およびパートナー企業のビジネスモデルや市場動向を理解することで、より効果的な戦略を提案できるようになります。
パートナーセールスのキャリアの魅力
パートナーセールスのキャリアは、自社だけでなく他社との協力を通じて市場全体を広げるという点で非常にダイナミックです。
また、多様な業界のパートナー企業と関わることで、広範なビジネス知識を得ることができ、スキルセットを豊かにすることができます。
また、パートナーシップを通じて成功体験を共有し、パートナーと共に成長する感覚は、他のセールス職にはない大きなやりがいとなります。
これらの経験を積み重ねることで、将来的には経営層に近い立場で働くチャンスも広がっていくでしょう。
パートナーセールスの経験を積むと非常に幅広いスキルセットを身につけることができるので、ビジネスサイドのスペシャリストになりたい方には特におすすめです!
最後に
パートナーセールスのキャリアは、未経験から始めることは難しく、多様な成長の機会がある魅力的な分野ですが、広範な営業・マーケティング等の知識が必要です。
また、営業経験がないと未経験では難しい面もありますが、その分やりがいも大きく、市場全体を広げる達成感を得られます。
フィールドセールスやカスタマーサクセスを経験しておくことで、パートナーセールスで成功するための基盤を築くことができます。
最初のステップは、小さな成功を積み重ねていくことから始まります。
その経験をもとに、自分自身のキャリアをさらに高めていきましょう。
次のステップを考える際には、コミュニケーションや戦略的思考といったスキルの習得を意識し、常に成長を目指していくことが大切です。